access_time2019年10月7日
住宅用火災警報器の設置とメンテナンスについて
2004年の消防法改正に伴い、全ての住宅の各居室や階段の天井などに住宅用火災警報器を設置することが義務付けられました。
2015総務省消防庁のデータによると設置率は全国で81%と言われております。
今回は住宅用火災警報器の効果や点検・交換の方法についてご説明します。
■建物火災による死者数の9割は住宅火災
2004年の消防法改正に至るまで、住宅に対する防火規制は殆ど行われなかった為、不特定多数が利用するホテル、百貨店などと比べ、住宅火災による死者数は5倍と言われています。
また、住宅火災による死者の発生要因の約6割は、 逃げ遅れであり年齢別に見ると65歳以上の方が6割を占めています。
※放火、もしくは放火の疑いであるものを除きます。
■住宅用火災警報器の効果について
消防庁が2012年~2014年における失火を原因とした住宅火災について住宅用火災警報器の効果を分析したところ、死者数は2/3となり、焼損床面積・損害額は概ね半減しました。
アメリカでは住宅用火災警報器の設置率が90%を越え、火災による死者数がピークに比べて半減したという効果が現れています。
※1 「死者」とは、火災現場において火災に直接起因して死亡した者であり、火災により負傷した後、48時間以内に死亡した者を含む
※2 死者の発生した経過が「殺人・自損」(放火自殺・放火自殺者の巻添者・放火殺人の犠牲者)であるものを除く」
■要注意 ~交換時期は10年~
一般的に住宅用火災警報器は、配線工事のいらない電池式を採用しており電池の寿命は10年となっております。
また、汚れなどの影響により火災の感知が遅れる場合がありますので、少なくとも年に2回は下記の点検を行いましょう。
■点検方法について
①設置時期を調べる
本体の側面などに記入した「設置年月」、または本体記載の製造年を確認しましょう。
②定期的に動作確認を行う
ボタンを押す、もしくはひもを引いて音が鳴るか確認する。
【正常な場合】⇒正常をお知らせするメッセージまたは火災報知音が鳴ります。
【音が鳴らない場合】⇒電池がきちんとセットされているか、ご確認ください。それでも鳴らない場合は、「電池切れ」か「故障」です。取扱説明書をご覧ください。
人の命と大切な資産を守る為に、設置とメンテナンスを確実に行いましょう。
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